「あー仕事辞めたいなー」
「辛いよ。第一志望の会社だったらこんなことには・・・」
「面接で聞いてた内容と全然違う」
「マジでノイローゼになりそう」
「仕事、ぜーんぜん楽しくない」
こんな気持ちを抱えて、会社を辞めたい衝動にかられ、頑張って乗り越えようとしてるんじゃないでしょうか?
私も20代の若かりし新入社員の頃はそうでした。
新入社員研修では睡眠時間、わずか3時間。その後に配属された営業所では終業がいつも24時近くで、休みの日は月4〜5日程度、終日寝て終わりました。
毎日、寝て起きて仕事をして、休みの日は寝るだけの生活って、
「何の意味があるんだろう?」
「自分が望んでいたのはこんな生活だったのか?」
って思い、自分で選んだ会社ながら自己嫌悪にもなりました。
新卒で意気揚々として入った大手企業だったにも関わらず、思い描いていたギャップに苦しめられ、
「学生の頃にもっと真面目に勉強して、きちんと就職活動してホワイトの会社に入っていたら、こんなことにはならなかったのになー」
とも思いました。
で、しばらく頑張ってみたんですが、結局会社のやり方についていけず1年半弱で辞めちゃいましたね。
それから20年の時を経て、今、20回以上の転職回数を経験した私は何とか生きていますよ(笑)

新入社員で入社後にすぐ会社を辞めることに、ネット上の情報やあなたの周囲の意見はかなり否定的なものが多いんじゃないかと思います。
でも率直に言って、そういう情報や意見ってあんまり意味ないのでは?と私は思っています。だって、本当に苦しい気持ちをわかっていなく言っていますからね。
私は転職を何度もこなして、それが本当によくわかったんです。

だから、同じように新入社員で苦しんでいる人の気持ちをラクにすることができればと思い、今回記事をまとめました。
新入社員で入ったけど辞めたいと苦しんでいるあなたに、私の経験がお役に立てれば幸いです。
目次
辞めるとどうなっちゃうの?
結論からいうと辞めてもどうってことはありません。すぐに辞めたって何も変わりません。辞めて仕事をしなければ、お金が入ってこないだけです(笑)
あなたは会社を辞めることに怖さのようなものを感じてませんか?
- 苦しい就職活動の末に、ようやく内定をもらえた新卒入社の会社。
- 内定までが大変だったから、ここですぐに辞めちゃったら、もったいない気がする・・・。
- それでもって、もし辞めたんなら、またあの苦しい就活をしなくちゃいけないのか・・・。
- 辞めちゃったら、もっと苦しい生活が待ってるのだろうか?
辞めるまでにかえって苦しい思いをするんでしょうが、辞めた後って意外なくらい吹っ切れて、ものすごーく解放されますよ。
「毎日、あの苦しみながら仕事に耐えていたのって、何だったんだろう?」て思うはずですよ。
だから、辞めたいと思ったらすぐ辞めちゃっていいと私は思っています。開放感を感じるためにもね。
入社して3ヶ月だろうが、6ヶ月だろうが、1年だろうが・・・気にせず辞めちゃっていいんですよ。
大企業に勤めている人の中には、
「辞めたらもう二度と大企業で働くことはできない・・・。」
って思っている人もいるでしょう。
でも大企業を辞めたとしても単に働く場所が変わるだけです。どうしても大企業がよければ、20代で若ければ、大企業の働き先なんていっぱいありますよ。
わからなければ、転職エージェントに聞いてみるといいですよ。あなたの職種に合わせて教えてくれますよ。転職前に聞ければ、辞める判断できますよね?
そもそも中小企業で働いていたら、そんな風には思わないので、気にせず辞められますね。
自分の体験からしても、振り返って思うのが、辞めることにそんな深い思い入れをする必要はなかったんじゃないかということです。
辞めたあと2年間無職でしたが、その後正社員の仕事に就けなかったということはありませんでしたからね。
新卒で入った会社って大事じゃないの?
新卒で入った会社って、その後の転職を大きく左右するんで大事です。ただその大事っていう意味は、新卒の会社を選ぶ時点であって、辞める時点では関係ありません。
辞めると決めた時点では、それまでやってきた職種自体は変えようがないので、深く考えても仕方ないです。
新卒の会社が希望とは異なり、また、会社で希望職種に就けずに辞めたいと思ったのなら、早めに辞めたほうが自分の未来のためです。早めに切り替えた方が気持ちがラクですし、時間もムダにはしませんからね。
職務年数を増やすがために、仕事で楽しいと感じる時間を我慢して犠牲にするのって、もったいないですよね?
かつての私も、就活時は不動産の仕事がやりたいと思っていましたが、内定が取れず、希望にそぐわない金融関連の大手の会社に入ることになりました。会社退職後、不動産の職種に就くために転職活動をした時は、確かに苦労はしました。
でも、その苦労は自分の意思に反してやりたくもない仕事を続けることの苦しさに比べれば、全然大したことはなかったです。
なお、その後の転職では、新卒で入った会社が大手企業だったこともあり、知名度があり有利になったことはありましたが、勤続年数の短さで正社員の仕事に就けなかったということはありませんでした。
辞めたら何かリスクってある?
辞めることのリスクは当然あります。転職活動の書類選考や面接では、在職年数が短いと不採用になる確率が高くなりますから。
そりゃ、当たり前ですよね? 会社の採用担当者の気持ちになって考えてみれば、
「この人、1年経たずに辞めちゃってる・・・。メンタル豆腐? ウチの現場責任者が怒ったら1ヶ月で辞めちゃうかもー」
と普通に思うはずですよ。
ノリが体育会系の大企業ってまだまだ多いですからね。実際、いろんな会社で採用担当者から話を聞いても、また私も採用活動をしたこともありますから、不採用になる確率は高まるでしょう。
だからと言って、企業が短い勤続年数で絶対に採用しないかというと、必ずしもそんなことはないんですね。
昔と違い、若い人の求人難の現状では企業が20代30代の人手が明らかに足りないですし、昔ですらも在職年数を気にしない会社はありましたから。
だから過度にリスクを気にする必要はないんですよ。大変かもしれないけど、なんとかなりますよ。
早く辞めることは逃げになる?
すぐに会社を辞めることに批判的な人も多いです。
「お前は仕事ってものをわかっていない。」
「現実から目をそらして逃げてるだけだね。」
「石の上にも三年。いつまでも逃げ続けることになるよ。」
なんていう人もいますね。私も言われましたから。
でもね「逃げ」と言われようが、そんなこと知っちゃこちゃないですよ。メンタルがやられそうになっているにも関わらず、会社は助けてくれないんですから! 自分で自分の身を守るしかないです。
そこまで追い込んだ会社の方が悪いんですよ。なんで「逃げ」って言われなくてはいけないのかって話です。
この世の中には、そんな逃避を批判する連中の言葉を信じて、逃げることができず、命を絶ってしまう人もいるんです。そういう現実を知らないんですよ、そういう連中って。
だから、言いたい連中には言わせておいて、あなたは自分の大切な自分を守ればいいです。
職歴・経歴に傷がつく?
1年経たずに辞めようとすると、
「在職が短いと経歴に傷がつくよ。」
「短い経歴だと転職に苦労するよ。」
「頑張って経歴作れば、転職に有利になるよ。」
と言いながら、退職の引きとめをしてくる人って多いですよね。
でも、この傷がつくってこと言ってくる人って、意外にも転職をしたことがない人が言っている場合が多いです。確かに大手企業とかでは、1年未満で退職したり3回以上転職を認めていない会社も多くありますよ。
転職回数が多い私も、その厳しい現実に突きつけられて応募できなかったことは何回もありまし、1年未満で転職してことで、不採用になったケースって多いかと思います。
ただそれって、職務経歴に条件を課している会社が一定数あるという現実に過ぎません。転職を成功させたければ、経歴を気にしない会社に転職すればいいだけのことです。
会社の中には短くても職務経歴で得られたモノを重視して、それを理由に採用してくれることもあるんです。
派遣なんかその典型ですね。

耐えることに意味はある?
どの会社にも1人くらい、耐える「つらさ」自慢している人いますよね?
「月に80時間残業をしたぜ。」
「今月の休みは3日だけ。」
「丸3日、家に帰っていない。」
つらい仕事を辞めずに、耐え続けてことこそ仕事の美学としている連中ですね。
恥を忍んで言いますが、私も新卒入社してまもない頃は、同期に言って自慢していました(笑)
あと先輩の中には
「同期で残ったのは俺だけ!」
と厳しい状況に耐えて勝ち抜いたことを自慢してくる人もいます。
正直、耐えることに大きな意味はないです。耐えることで、とてつもない巨額のお金や地位が手に入るなら別ですけどね。どう頑張って耐え抜いてもサラリーマンだと、だいたい会社の役員止まりですよ。
そもそも耐え抜く前に体を壊してしまえば、ヒラ止まりです。しかもあまりにも過酷で命に至る危険となれば耐える価値なんて全くないです。
辞めるのに深く考えるって大切じゃない?
会社を辞めたいと思う気持ちが強くなる一方、辞めることを深く考え過ぎるのって、カラダに悪いですよ。
だって素直に考えれば、頭やカラダは会社から離れたがっているのに、辞めないことの理由探しで頭の中はいっぱいなわけですから。
「自分は優秀だから簡単に辞めちゃダメ!」
「こんないい会社、絶対他にはないって!」
「転職してもしブラックな会社だったらどうするの?」
という感じで、ものすごーいエネルギーを使って思い込みしているんですから。
確かに転職したら、前の会社の方がよかったかもと思うこともあるでしょう。もしかするとブラック会社に入ることだってありますよ。
「ああ、退職するのやめときゃ良かった」と思った経験、私は何度もあります。
「今の会社、辞めないほうがいい。俺、できれば戻りたいよ!」という辞めた先輩も実際いましたから。
でも、もし辞めなかったら、その会社の良かったところも気づかないわけで、そのよさがわかるだけでも、転職や人生経験でプラスになったんじゃないかと思うんです。
あの時の苦い失敗があったから、次の会社では失敗しないよう気をつけないというあなたなりの対処法に繋がっていくんですよ。
ブラック会社だって、転職したからこそ、ブラックだったと気づいたわけです。次の転職にその経験が生かせれば、ブラック会社を回避できるんですからね。
考え方次第でマイナスをプラスに変えられるんです。だから、深く考え過ぎることはカラダに悪いです。
辞めるんだったら誰かに相談?
せっかく入社できた会社を辞めるのって、一大決心が要りますよね。
だから周りの誰かに相談した方がいいのかも?・・・って思う人も多いでしょう。
私も新卒の会社を辞める時、誰かに相談した方がいいかなと思いました。でも結局、誰にも相談せず、退職を決めた後に報告しました。
実は入社してまもない頃、辞めたいことを親にちょこっと相談したことがあったのですが、徒労に終わりました。
「なんとか頑張れないの?」
という返事に逆に悩んでしまったからです。親としても子供がせっかく入った大手企業な訳ですし、すぐに辞められたんじゃ、周囲の体裁も悪いですからね。
そんなことをわかっていたので、私は相談しても仕方がないかなーと思って、決断した後に退職の件を報告しました。上司に至って言えば、絶対引き止められると思っていましたので、相談はしないと決めていましたよ。
そもそも、辞めるかどうかって、自分の人生を自分で決める選択ですから、自分で納得できる理由があれば、相談する必要ってないと思います。
つらい気持ちを誰かに話して、気持ちがすっきりして仕事に前向きになれるなら相談も意味があります。

ただ、多くの場合、相談しても「せっかくなら続けた方がいい」と言われることがオチですので、ほとんど意味がないのかなと思います。
どうしても相談するなら、転職サービスで相談するのも一つの手かと思います。主観的な感情ではなく、客観的な冷静な意見を述べてくれますので。冷静な判断を仰ぐ誰かに相談したいと思うなら大事な方法ですね。
辞めるうえで大事なこと
新卒の会社を1年未満で辞めるということは、会社の業績に貢献できずに辞めていくことになります。その点は大事なこととして理解すべきかと思います。
ブラック会社の中には、新卒の方が安くこき使えるという会社もあるでしょうが、大手企業なんかは長期のキャリア形成を取っているので、新入社員が業績に貢献できることなんてまずありません。この貢献できずに辞めていく事実を認識することは、次の転職ではとても大事になってきます。
会社は利益を追求する組織です。次の転職面接で採用担当者に、あなたが利益を考えずに行動する人間とそうとられてしまうと、不利に扱われることになりませんからね。
きちんと理解していれば、次の面接の採用担当者にも「会社組織をわかっている」と伝わります。
そのほか辞めるに当たっては、円満に退職できるようにも配慮すべきです。
退職の意思を告げた2週間後には法的には辞められますが、やはり引き継ぎなどを含めると、1ヶ月は取りたいところではないでしょうか? もちろん、仕事がきつくて体が壊れそうなら、この限りではありませんよ。
新入社員だって1年未満でも気にせず辞めていいのまとめ
辞めるにしても辞めた後の不安を考えると、辞めにくくはなります。また、辞めた後に転職し「辞めなきゃよかった」ってことを想像したら、失敗するのが怖くなって、もっと辞めにくくなるでしょう。
でも、その不安や怖さを頭の中でいくら思い巡らしたとしても、会社を辞めたい気持ちって、おそらく変わらないんじゃないでしょうか?
辞めない限り、不安や怖さって続きます。
その不安や怖さを抱えた状態って、あなたの体や貴重な時間を壊していませんか?
もしそうだとしたら、不安や怖さをなくすために一歩、踏み出したほうがあなたの負担が軽くなって、あなたの未来のためになるはずだと私は思うんです。仮にそれで失敗したとしても、その失敗の経験って役立つはずですよ。
私だって無職の期間に勉強したことも、ブラック会社に転職したことも、当時は失敗したと思いました。でも、その失敗が何かしら後々の良い転職に繋がっているんです。
あなたも辞めることを恐れずいろんな行動を起こしてみると、その経験の意味がよくわかるかと思います。
タイミングなんか気にせず動いて、良き未来をつかんでくださいね。