大企業に就職する5つのメリット・デメリットを【実体験】から語ります

大企業に就職する5つのメリット・デメリット

新卒の大学生が就職活動を始めるとき、就職するなら大企業か中小企業かそれともベンチャーか、かなり迷うんじゃないでしょうか?

私も20年前に新卒の就職活動していた時は、かなり迷いましたよ。

当時、幸運にも某大手企業に内定をもらうことができ、その後入社していろいろな仕事をさせてもらいました。

といってもその大企業には1年半しかいませんでしたけどね(笑)

そして時は流れて十数年後。

私は某大手マスコミで派遣社員として仕事をするようになりました。派遣社員でありながらも、大企業で再び働き始めてわかったのは・・・

「やっぱ、大企業っていいわー」ということでした。

私は新卒入社の大企業を退職した後、数々の中小企業を渡り歩いたんですが、やっぱり大企業には中小企業にないメリットがあるんですよね。もちろん、デメリットもあるんですが・・・。

今回、大企業で正社員と派遣社員の二つの立場を経験した私が、実感した大企業のメリット・デメリットを記事としてまとめました。

なお、あくまで私が経験してきて実感したものです。

就職活動をしている大学生そして20代・30代のサラリーマンの参考になれば幸いです。あなたの良き選択に役立ちますように。

大企業の5つのメリット

大企業の5つのメリット

1.会社の安定性が抜群

「年功序列・終身雇用が崩壊して大企業も倒産する時代になった」

これ、私が20年前の就活生の時、銀行の不良債権問題で大手企業の山一證券や拓殖銀行が倒産した時なんかによく聞いた言葉です。

今でもよくネットや書籍などでよく見かけますね。

当時の私、そのまんま信じていたんですが、はっきり言ってそのまま鵜呑みにしないほうがいいですよ。

大企業「も」倒産することはありますが、倒産の数は絶対的に少ないです。

新卒で入社した会社の先輩が、

「ウチの会社の役員連中、アホやから間違いなく10年後には会社潰れとるやろなー」

とか言ってましたけど、ぜんぜーんそんなことないですからね。

20年以上経った今、振り返ってみると売り上げはグングン伸び続けていますから(笑)

一方で中小企業って不安定さ抜群なんですよ! 大企業とは比べものにならないくらい!

私はかつて、中小企業の事業再生を業務とするコンサル会社にいたことがあるんですが、そこではわかったのは、中小企業はいかに潰れやすいかっていうことです。

顧客であった中小企業のほとんどが、リスケ・民事再生・破産などを選択していきましたからね。中小企業の倒産って、ほんと日常茶飯事っていうくらい多いんですよ。

ちなみに・・・

私がいたそのコンサル会社も中小企業だったんですが、クライアント企業の事業再生を目的としながら、その会社自らが倒産してしまったんですね・・・(笑)

せっかく転職できたと思ったら、会社都合で解雇されて再び転職活動です。中小企業の不安定さを身にもって実感しました。

大企業の方が安定していると断言できますよ。

2.簡単にはクビにはならない

中小企業の場合、経営者がオーナーだとワンマンであることが多いです。中小企業で働いたことがある人ならわかりますが、中小企業のルールって、ワンマン経営者の一言で決まることが多いのですね。

もしワンマン経営者が社員を気に入らないと判断したら、場合によったら、社員をクビにしちゃうこともあるんです。

私が働いてきた中小企業では、経営者はみんなワンマンでした。そして経営者から

「お前はクビだ!」と言われたこともしばしば。もちろん無視しましたけどね(笑)

なお実際に体験した別の会社では、私は経営者から、

「てつくん、君、引き継ぎ終わったら退職して。」と言われて3日後に退職したこともありますよ。

3日後に解雇って、違法なのはもちろんわかっているんですが、面倒なことに巻き込まれたくないので、黙った退職を受け入れました。中小企業って法律抜きで簡単にクビにしちゃうんですよ。

もちろん中小企業経営者がクビといっても法的な観点で明らかな問題があるので、手続きを踏めばすぐクビになることはありません。

しかし法的にクビにはならないからといってそのまま居続けられるかといえば、やはり精神面で考えたら難しいのではないでしょうか?

この点、大企業の場合、管理職からお前はクビだといわれても、実際にクビになることはまずありません。大手企業の多くでは労働組合があり、組合が従業員の雇用を守ってくれるからです。

もしクビになっても、きちんと法的な要件に当てはまるかを吟味した上で解雇になります。

私が契約社員で働いていた某大手企業では、従業員(正社員)が不祥事を起こしてもクビされることはありませんでした。

また業務上のルールを無視する契約社員の問題児がいても、大手企業のルールが適用され契約社員ですら簡単にはクビにすることはできなかったこともあります。

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中小企業で解雇された私からすると、簡単には解雇されない大企業って精神的に抜群の安定性があるか思っています。

3.ネームバリューで転職しやすい

新卒入社した大手企業を退職後、転職面接の際にいろんな企業で言われたことがあります。それは、

「○○○○○○(大手企業の名称)にいらっしゃったんですね? なぜやめちゃったんですか?」

という質問です。

改めて大企業のネームバリューってすごいなーと転職のたび実感しました。企業名を知らないと面接の際、いちいち説明しなければいけませんから大変です。

この点、知っている企業だとわざわざ説明しなくてもいいので話が早く理解もスムーズです。しかも大企業という看板のおかげで、あたかも大きい仕事をやり遂げてきたいいイメージも持ってもらえるんです。

これが中小企業だと、名前だけではわからないので、わかりやすく業務内容を逐一説明する必要があるんです。しかも、売り上げが小さいと、こなしてきた業務の規模も小さいと思われてしまいます。

中小企業から大企業への転職が難しいのは、恐らくこうした売り上げや仕事の規模感が違うことで、求人者が経験してきた業務内容にイメージが持ちづらいことが一因にあるのではないでしょうか?

一般に大企業から大企業・中小企業への転職はしやすいが、中小企業から大企業への転職はしにくいと言われるのこういった理由があるからだと思います。

私のこれまでの採用を振り返ってみても、大企業での仕事してきたおかげで、転職できたとも思えます。そんなわけで、大企業か中小企業かで相手がもつ錯覚のイメージって結構重要です。

後々の転職を考えれば、中小企業よりも大企業の方がネームバリューや仕事内容から有利ななので、大企業の方がメリットが大きいといえますね。

4.給料がいい・賞与・休みもある

大企業だからいって、必ずしもキッチリ休みがあるとは限りません。

新卒で入った大手企業では、入社3ヶ月目には休日が3日しか取れなかったこともありましたので。ただ、働いた分はきちんと休日出勤として扱われましたので、その分給料にはなりましたね。

残業もすれば、一定時間を超える残業には残業食代の福利厚生もありましたので、このおかげで貯金がうまくできましたよ。賞与もきちんと支払われました。

一方、中小企業では労働時間に見合った給料かと言われると必ずしもそうとはいえないと思います。

歩合がつく職種であれば別の話ですが、そうしたインセンティブがつかない職種の場合は、時給換算するとアルバイトの方が逆に良かったと思える会社もありました。

休みなんかにしても、中小企業の経営者が出勤しろと言われれば、出るハメになります。当然出勤しても手当てなんてありません。賞与にいたって言えば、わけのわからない名目で、経営者の独断専行で5万円差っ引かれたこともあります。

給料、賞与、休日など諸々を考えると、やっぱり大企業の方がきちんとしています。

5.男性はモテる可能性がある

女性って、安定性を重視して男性を選ぶ人が多いです。保守的な女性であればなおさらですね。

私が新卒で大手企業で入社後、大企業の正社員という肩書きのせいか、女性の視線がガラッと変わったように感じましたね。

大学生の時に感じた視線とは明らかに違うんです。言ってみれば、向こうから寄ってくる感じです(笑)

当時、配属されたのが四国だったので、結婚志向の保守的な女性が周囲に多かったこともあるのでしょうが、改めて女性が見ているものはやはり経済力なのだと実感しましたよ。

ちなみに、その大手企業では職場結婚が多く、40歳の男性でも10歳以上年の離れた女性と結婚しているケースも多々見られました。

当時からだいぶ経ちましたが、やっぱり女性の見方って、それほど変わるものではないと思っています。お見合いにしても恋愛にしても、大企業勤務の社員は結婚市場でやっぱり強いです。(※最後の決め手は人間的な魅力に関わってきますよ。)

女性にモテる要素は、特に結婚となれば経済力に関係してきますので、大企業の方が安心感・安定感がある分、有利になってくると思います。

大企業の5つのデメリット

大企業の5つのデメリット

1.異動・転勤が断れない

大企業の場合、異動や転勤の命令ってまず断れないですね。

私が大手企業の契約社員だったときですら、勤務変更レベルのお願いをしても、現場責任者に全く受け付けてもらえませんでしたからね。

「イヤだったら、辞めれば?」の一言です。

私が新卒入社の大手企業を辞めた理由も、異動先で希望しない職種に就きたくなく、断れなかったことが一因としてあります。

女性の場合、出産・育児後に職場復帰しても、異動命令が出たら従わざるを得ません。できなかったら、業務命令違反で退職する人もいます。

私の知人でも度重なる転勤に疲れ、その都度家族に迷惑をかけることを考慮し転職していった人もいますよ。

もちろん、昔に比べれば、地域限定職のような職種を採用してきた大企業もありますが、全体の数からすれば、まだまだです。大企業の人事命令は、ある意味「絶対」です。

自分の人生や好きな職種を自由に選ぶことができないところが大企業にあるデメリットですね。

2.転職でキャリアが生かせないことも

20代・30代のうちは転職しても、若年層の扱いで未経験職種であっても企業に受け入れてもらえすいです。

だからある意味、20代や30代のうちであれば転職はしやすいです。

ところが40代・50代になってくると、企業の多くは転職者の条件に管理職や専門職といったキャリアを求めてきます。もし企業が要望する条件に自分のキャリアが当てはまらなければ、応用がきかず転職ができなってしまいます。

大企業の場合、経営陣や人事にキャリア構築を委ねています。自分ではキャリアを基本的に選べないのです。希望の職種が出せても、その希望が必ず通るとは限りません。

転職を考えなければ、そんなデメリットも出てくることはありませんが、企業が早期退職などでリストラしているときに、キャリアが生かせずに転職できないと、結局、企業にしがみつくしかありません。

実際、私が契約社員として働いた職場でも、業種が限られていたため、会社で早期退職を促している最中、転職には生かせそうにないキャリアの人が残っている状況を目のあたりにしました。

潰しがきかないキャリアをもつ大企業の人は、何があっても会社に残る選択肢しか取らざるを得ないのだと思われます。

大企業で仕事をするということは若い頃は転職をしやすいけど、一方でキャリア次第では転職が難しくなる現実もあるんです。

3.危機感に乏しい

大企業の社員は言っちゃあ悪いのですが、はっきり言うと組織の一部分、つまり歯車にすぎません。

キャリア構築にしても経営陣や人事に組織のコマとして自分の身を委ねているわけです。新規事業にしても、ペーペーの人間が決められることなんてまずありません。

この「あまりにも会社に委ねること」に慣れすぎてしまうと、自ら考え決断する力を奪ってしまうという難点が生じます。この難点、通常の時であれば全然問題はありませんが、企業が危機に陥った時に影響が出てきます。

売り上げが下がり、大きな問題が立ちふさがっても・・

「会社の誰かがきっとやってくれるだろう。」

と、どこか他人任せでそして危機感がありません。

実際、契約社員の私がいた大企業では、売り上げが危機的な状況であるにも関わらず、新規事業や事業の立て直しに、自ら考えて責任を取る人が本当に少なかったです。(優秀な人こそ辞めていきましたね。)

大企業は簡単に倒産することはありませんが、一方で危機的な状況にはめっぽう弱く大きなデメリットと言えます。

4.能力があっても出世するとは限らない

大企業って実力があれば出世しそうに見えますが、実際は必ずしも能力があっても出世するとは限りません。

私が契約社員で仕事をしていた某大手企業では、次々と女性が管理職に登用されていきました。実はこの裏には女性の管理職の比率をあげ、対外的な印象を良くしたいという会社の狙いがありました。

管理職って、本来なら人をマネジメントする能力に長けた人がなるべきものです。しかしながら、その大手企業では女性管理職の比率をあげたいがために管理職に女性登用を増やしていったのでした。

その状況を見て私が面白く感じたのは、管理職になった女性自らが、

「管理職になれるとは思わなかったよ。」

と言っていたことです。職場の周り以上に、本人が一番驚いていたんですね(笑)

そのほか大企業って古今東西、どの会社も社内の根回しなどの政治力がものをいい、それが出世を決めていることも多いです。っていうか、それがほとんどかもしれませんね。

つまり、能力が優秀であっても、その時の会社の方針にそぐわず、社内の政治力が弱ければ、出世する見込みはなくなるわけです。

能力で評価されたい人にとっては、大企業のこうした理不尽な決め方って、納得できないんじゃないでしょうか?

5.人材が時代の変化に追いついていない

新卒入社時に一流大学卒の優秀だった人も、大企業で20年も居続ければ、ただの人です。

大企業の場合、20年〜30年という長期スパンで人材育成を考えるため、それに合わせて能力が向上していきます。この長期的な人材育成って、数十年前の時代だったら、すごく魅力的だったと思います。

でも残念ながら、現在では技術進歩が著しく時代に見合ったかたちで、人材育成ができているかと言われれば、私はちょっとビミョーな気がするんですね。

大企業の中でゆっくり流れる文化に適合した結果、新しい時代の流れについていけてない人が多い感じがするんです。もちろん、中小企業であってもこれは同じと思いますけどね。

優秀だった人が、大企業の文化・キャリア育成に合わせた結果、時代に合うかたちで、能力が向上していかないのは非常にもったいない気がしますね。

ただ、これって私が見た一部の大企業だけかもしれません。

大企業に就職する5つのメリット・デメリットのまとめ

大企業に就職する5つのメリット・デメリットのまとめ

大企業に就職するメリット・デメリット5つをそれぞれ見てきました。

こうやってみると、何だかんだいって、やっぱり大企業にメリットが大きいように思えます。そして、やっぱり20代・30代からすれば、大企業に勤めることはいいこと尽くしですね!

一方で、年齢を重ねた40代50代で考えると、そのメリットは薄まってくるように見えます。でも管理職になっていいポストにつければメリットがあるように思えます。

何を重視して仕事につくかはその人次第です。

私が経験した大企業はごく一部ですが、組織って人で成り立っていますので、結局、どこもそんなに変わらないんじゃないかと思っています。

ぜひ、本記事があなたが良き就職転職の参考になれば幸いです。