こんにちは。元・不動産営業のてつです。
ネット銀行の住宅ローン金利を見ると、金利の低さには驚きますよね?
10年前なんて、大手都市銀行の金利ですら1%を切る金利なんて、一部のお客さんだけでしたからね! ほんとびっくりです。
あなたも高い金利にウンザリし、低い金利に魅力を感じませんか? そして、住宅ローンの借り換えしようか、検討し始めていませんか?
史上最低金利の今、借り換えできれば、現在の金利よりも低い金利が適用される可能性が高く、返済額は抑えられるはずでしょう。特に、ネット銀行での借り換えは、魅力が高いです。
ただ、借り換えには手数料や手間をネックに感じる人も中にはいるはずです。
そこで、少しでも金利を下げるために、同じ銀行で金利が変更できる条件変更の方法をお伝えしたいと思います。
あなたのために、現在借りている銀行で、金利条件の見直し(変更)交渉で、金利を下げ、返済額を減らす手順をまとめましたよ。少しでも負担を軽くしたいあなたのお役に立てれば幸いです。
目次
まずネット銀行で借り換えのシュミレーション!
ネット銀行のサイトで借り換えシュミレーション
一番最初にやるべきことは、ネット銀行のサイトで、借り換えシュミレーションをすることです。
シュミレーションすれば、毎月の返済額や利息負担額がどれくらい減らせるのかが、わかります。なお、シュミレーションには、以下の数字が必要です。
- 現在の借入残高と半年毎増額返済分(※ボーナス返済分のこと)
- 残り借入期間
- 現在の金利
これらの数字、現在借りている銀行の返済予定表があれば大丈夫です。手元に準備しておくと、入力がスムーズに進みますよ。借り換え後の数字入力も、返済予定表があればスムーズです。
なお、借り換え後の金利は、シュミレーション時に選択できます。
借り換えの変動金利は、住信SBIネット銀行だと0.428%(通期引下げプラン・2019年7月現在)です。
一応、固定金利の一部も参考まで以下に記します(※2019年7月現在)。その他の金利は、ご自身の都合に合わせてください。
当初引下げプラン
固定10年 | 0.66% |
固定20年 | 1.24% |
固定30年 | 1.3% |
通期引下げプラン
固定10年 | 1.06% |
固定20年 | 2.52% |
固定30年 | 2.35% |
シュミレーションで借り換えメリットを把握
住信SBIネット銀行で借り換えをシュミレーションすると、下記項目について、どれくらいのメリットが得られるのかがわかります。
- 諸費用を含めた増減額のメリット
シュミレーションで、大事なのは諸費用を含めたメリットです。諸費用まで含めないと、借り換えによるメリットがあるかがわからないからです。
このシュミレーションの良い点は、借り換えの諸費用も概算でわかることです。
諸費用って、わかりづらいですからね。この点、住信SBIネット銀行のシュミレーションだと安心です。
なおシュミレーションの結果、借り換えをしても10万円〜20万円程度しか減額できず、また100万円以上のメリットがあっても、手続きが面倒だと思うなら、借り換えも金利引き下げ交渉もせず、何もしないのも一つの手でしょう。
メリットの感じ方は、人によって違いますから、どの選択をとるかは、ご自身の感覚で決めてください。
シュミレーションをする意味
借り換えのシュミレーションして、どれくらいのメリットがあるのかがわかると、決断がしやすくなります。
ここで、借り換えがいいと決断したのなら、借り換えで進めれば良く、もし条件変更の方がいいと思うなら、条件変更でいいわけです。
いずれにしても、今、現在借りている銀行で、金利変更する場合も、銀行担当者が、どれくらいの金利で借り換えしようとしているのかは気になるところなので、シュミレーションは必須です。
金利の条件交渉では、金利の落としどころがポイントになるので、シュミレーションはやはり重要なのです。
交渉のための準備
次にやることは、現在の借りている銀行でどれくらいの金利になれば、借り換えと同じになるかを理解することです。
おすすめは「交渉金利」を知る方法ですね。
「交渉金利」とは、どのくらいの金利になれば、借り換えによるメリットと同じになるのかを理解する「目安となる金利」です。(※私が勝手に名付けた名称です。)

ローン電卓だとすぐわかるのですが、持っていなくとも、エクセルで試算できます。事前にエクセルで、交渉金利がわかっていると安心です。
とは言っても、エクセルが苦手な人もいて、交渉金利がわかりにくい人もいるでしょう。
大丈夫です。「交渉金利」がわからなくても、金利引き下げの交渉ができなくなるわけではありませんからご安心を!
銀行から金利が提示された後でもOK
現在借りている銀行に、金利の引き下げを依頼した後、引き下げ後の金利で総返済額を把握する方法でも、もちろん大丈夫です。
ネット銀行のシュミレーション結果と見比べて、金利変更によるメリット(総返済額)の差がわかりますから。交渉金利がわからなくても大丈夫です。
銀行から引き下げされた金利を手っ取り早く、ネット銀行のシュミレーションサイトで入力すれば、どのくらいのメリットがあるのか一目瞭然ですからね。
スマホで「交渉金利」を出すこともできる
もし、銀行に交渉する前に「交渉金利」が知りたく、エクセルでわかりにくいようなら、スマホのローン計算アプリを使う方法もあります。
下の画像のように、①現在借りている金利から、小刻みに金利を減らしていき、②借り換え後のシュミレーションで出た金額(総返済額+諸費用の合計額)に近くなるまで調整していけば、「交渉金利」がわかります。
このようにして把握した交渉金利をもとに、銀行に金利の条件変更交渉をすることになります。
現在借り入れている銀行と引き下げ交渉
電話で交渉するだけでOK
借り換えのシュミレーションと交渉金利がわかれば、あとは銀行に交渉するだけです。
現在借りている銀行へは、電話で十分です。窓口の銀行が自宅近くにあれば、銀行の支店に直接訪問するのも良いですよ。
この時に、伝えるべきことは一つです。
あなた
…と。カンタンですよね?
この時、銀行担当者から、
銀行員
と言われたら、さっさと、
あなた
と伝えればよいでしょう。未練がましくこちらから金利変更をお願いする必要はありません。
借り換えのメリットがわかりきっているのですから、銀行に対して低姿勢になってお願いする必要はありません。
銀行担当者の返答が良かった場合
もし銀行担当者から、
銀行員
と返答があったら、
あなた
と返答すれば良いでしょう。
ここで、銀行担当者が返答を渋るようなら、そこで借り続ける必要はありません。
あなたは、高い利息を支払っているお客様なんですからね。そのお客様に対して、仮審査(事前審査)の結果まで要求するなんて、はっきり言って失礼ですので!
とっと金利の安いネット銀行の借り換えに進みましょう!
そういった返答ではなく、銀行担当者から、
銀行員
という返答があれば、交渉のテーブルについてくれたということです。
あとは、銀行担当者の話に乗って、銀行からの回答を待つだけです。
なお、銀行から希望する金利を聞かれたら、先ほどの試算した交渉金利を答えればよいでしょう。(※言われなければ、こちらから伝える必要はありません。)
銀行から金利の返答がきたら・・・
金利引き下げを依頼して、銀行から返答があったら、あとは自分が納得できる答え(シュミレーションの総返済額や金利)と比べるだけです。
事前に交渉金利がわかっていれば、その金利と比較すればよく、もし交渉金利がわからないようなら、ローン電卓アプリで、銀行から提示された金利を入力し、シュミレーションの総返済額とを比較して確認するだけです。
銀行の返答に納得すれば、条件変更の話で進めればよく、納得できなかったのなら、借り換えで進めれば良いわけですね。
なお、金利を変更する場合、あらためて契約をし直す事になりますので、別途、金利の変更手数料や印紙代などの費用もかかります。(この費用も忘れずに聞いておくことが大事です!)
補足までに、金利引き下げは、銀行内部で、担当者が稟議をあげ、上長(支店長や部長)の決裁を仰いでいます。
2度目の金利引き下げ交渉は、かなり難しいと思います。
なので、金利引き下げの返答に納得できないのなら、再度の交渉に見切りをつけ、借り換えに向けて動いた方が得策です。
条件変更の金利引き下げ交渉方法【まとめ】
銀行は、すでに借りている顧客に対して、通常、金利引き下げの連絡はしません。
利息は銀行収益の柱ですから、収益を削ってまでして、金利変更しようなんて、普通、しませんからね。
だからこそ、顧客であるあなたが動かなければ、金利が下がることなんてないのです。
でも、上記の流れをみてみると、金利引き下げ交渉って、それほど難しくないのがわかりますよね?
話が進めば、拍子抜けするくらい、あっさりと進みます!
地方銀行だと、顧客獲得にしのぎを削っています。銀行の営業担当者の責任に関わってきますので、柔軟に応じてくれる銀行も多いはずです。
そんなわけで、返済予定表をみて、金利に不満をだったら、まず行動することが大事ですね。行動しない限り、金利は下がることはまずありませんから。
なお、大手都市銀行では、個別の対応は難しく、条件変更の話を持ちかけても、受け付けすらしてもらえないこともあるかと思います。また、住宅ローン事業から撤退している某信託銀行では、金利変更を全く受け付けない銀行もあります。
こうした銀行では、とっとと借り換えした方がいいです。高い利息を支払っているのですから、借り換えへの行動をとった方が賢明ですね。
ちなみに、本記事でも書きましたが、借り換えでおすすめできる銀行は住信SBIネット銀行です。
本記事を参考に、早く金利を引き下げの行動をとって、あなたの返済額を軽くしてくださいね。